2007年 11月 17日
読書の秋(長いお別れに長いお別れ)
ようやく僕の番になって「実家の埃っぽい部屋に行ったら出来た」みたいな事を色々と説明すると、先生は「長いお別れ」に出て来る殺人課のグリーン刑事みたいな疑い深い表情で「埃が原因じゃないね。普通の食べ物が原因の蕁麻疹だと思うよ。何かで身体が弱っていて準備段階になっているところに、良く無いものを食べちゃったんだと思う。薬4日分出しとくからそれでも治らなかったらまた来て」と薬を処方してくれた。
一度帰って薬を飲み、次は仕事の打ち合わせで行かなくてはいけない埼玉県(遠い〜!)まで電車に揺られて向かう。車内でも御陰さまで「長いお別れ」を読む事が出来て、用事が終わってからの現地での喫茶店、帰りの電車などを使って、遂に500ページ以上の長編を読破。やっと「長いお別れ」に長いお別れする事が出来た。
読み終わった感想は、確かに後半のクライマックスはすごく面白かったのだが、とにかく長かった〜と言う事。フランシス・フォード・コッポラの映画の映画を見た時とか、ピンク・フロイドの「原始心母」を聴いた時みたいな「確かにクライマックスは凄いけど、ここに来るまでにこんなに前置き必要なの!? 」という気持ちにちょっとなってしまった。ず〜っと踏ん切りがつかず読み始めていないのだが、やはりトルーマン・カポーテの「冷血」(これもなんだか知らないけどメチャメチャ長い)もこんな感じなのかもしれない。
とはいえこの作品が発表されたのは1950年代。世の中のテンポもずっと遅かっただろうし、今の物差しでこれを計る事は出来ないだろう。それにこれはフィリップ・マーロウや他の登場人物のもうちょっとで「プッ」と吹き出しそうになるようなキザな発言を楽しむ小説という側面もあるのかもしれない。ただ個人的には、確かにフィリップ・マーロウはなかなか苦みと皮肉の利いた良い男、そして一本筋の通った男には違いないのだが、今の僕の人生観、価値観からするとあまり憧れないというのが正直なところだ。彼は設定上42歳で僕と同じ年齢なのだが、この年齢で彼みたいな発言をしていたらあまりにも子供じみているし、そりゃあこういう寂しい暮らし(あくまでも僕の価値観から見て)にもなるよ、という感想(あくまでも個人的な)なんである。しかし彼は私立探偵。僕もナレーション以外はフリーで仕事を取っているので私立ミュージシャン。意外と僕も社会的にはマーロウみたいなアウトロー(死語? )な位置に見られているのかもなあと思ったら、なんだかゾッとしてしまう。やっぱりどこかの会社の販売促進部のほうが向いていたのでは!? なんて思ったりもするんである(笑)。
映画もあるらしい。見てみようかなあ。
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蕁麻疹早く治るといいですね?