遂にクロダイを釣りました!?

 うっかり朝ご飯の材料を買っていなかったので、車で10分ぐらいのやや都会(地方都市)に買い出しに出る。行きしな家から歩いて行ける距離の防波堤を見てみると何故だか人がいっぱい。「いくら連休だからってこんなさびれたところがなんで!? 」と思いながらモスバーガーで朝食、その後本屋で釣り雑誌を立ち読みすると、なるほどうちの村の漁港が「有望釣り場! 」みたいな感じで思いっきり出ている。なので帰り際そのやや都会の堤防を見ると、こちらはそれなりに人が入れそうだったので今日はここに行こうと決意した。

 一旦家に帰り、今回のメインイベントである御墓参りを無事済ませ(今回は場所もバッチリ! )、いよいよ車に乗って先ほどの堤防に行ってみた。隣でフカセ釣りの2人組のオジサン達が大きなボラを釣ってはそれを解体して「カラスミを作る」と言って卵だけ取っていたので少し離れたところで始める。フカセ釣りは魚を浮かせて釣る釣り。僕がやっているダンゴ釣りは魚を底に集めて釣るのであまり近くでやるとひんしゅくなのだ。
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*本日の釣り場からの景色。こちらの赤灯の堤防には入れないんだろうか?

 仕掛けを作って投入すると1投目からアタリが。アワセると10センチちょっとの魚が上がってきたので「なんだ〜ウミタナゴか。けっこうでもこのウミタナゴ引いたなあ」なんて思って抜き上げるとちょっと見た目が違う。よく見るとまぎれも無くクロダイ。しかし間違いなく今年産まれたばかりの魚で、さすがにこれはリリースした。小さいとはいえいきなりクロダイが釣れたのでいささか拍子抜けしながらまた投入し、アタリが来て合わせるとまた同じ感じの引き。あげるとさっきと同じぐらいのクロダイ。ちなみにこのぐらいの大きさのクロダイはカイズ(クロダイの若魚)とすら呼んでもらえず、チンチンと言うらしい。そういえば高校生の時イギリスにホーム・ステイしていた時、一緒に泊まっていたイタリア人のすご〜く可愛い女の子が夕飯の時グラスを持って「チンチン! 」と言って僕はビックリしたんだっけ。その子もビックリしている僕を見てビックリして「チンチンてイタリア語では乾杯っていう意味なんだけど、どうかした!? 」みたいな会話になったのを思い出した。あの時チンチンは日本語ではクロダイの幼魚の事を言うんだって教えてあげればよかったかなあ…。
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*2匹はほとんど同じに見えるが違う魚である(多分)。

 とか考えながら2匹目もリリースし「このへんはクロダイ多いぞ。目指せデカイ奴」と気合いを入れ直して再開するとまたもアタリが。アワセるともの凄い手応え。一度も調整した事がなかったリールのドラグ(大物が急に強い力で引いた時に糸が切れないように糸が出て行くようにしているシステム)がギリギリ鳴って糸が出て行く。沖へ走る、左右に走る、いっこうに弱らないこの魚。竿は満月のように曲がり、ただならないやり取りにまわりからけっこう人が集まって来た。気付くと横にはカラスミおじさんが僕のタモを持って待機、「こりゃあワラサ(ブリの子供。メチャクチャウマい)かもしんねえな。このへんはワラサもいるからな」とつぶやくので僕もすっかりその気になり、「慎重に行け」というそのおじさんの言葉に「ハイッ! 」と気持ちの良い返事をして慎重に慎重に、ドラグを緩めては糸を出され、弱ったのを見計らってはリールを巻いて、その動作を5分以上も繰り返し、いよいよ巨大魚の姿が水面に上がって来た。

 銀色に光る魚体を見て「やった〜! 歳無し(もう何年行きているのかもわからないぐらいの)のチヌ(クロダイの関西や九州方面の言い方)だ〜! 」と喜んだのもつかの間。よく見ると魚体が長い。模様の無い雷魚のようなその姿をみた僕は「ガ〜ン、ボラです」とつぶやきやりとりもテキトーになりかけたが、相変わらずカラスミおじさんは「慎重に行け! あとちょっとだ。ちゃんと(タモで)すくうぞ」とまるでスクールウォーズの山下真司さんのような熱さで応援してくれるので、そのまま頑張って寄せ、タモ入れも無事終了して巨大ボビー(推定60オーバー)は上陸した。
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 ボビーだったのにガッカリしている僕にカラスミおじさんは「これどうする? 持って帰るの? 」と「いらないならカラスミ取るしくれ」みたいなオーラを出しているんで、写真だけ撮っておじさんに献上。次の大きめのボラは自分でタモ入れして釣り上げたのだが、またおじさんが「針外してあげるよ〜」と来たのでこちらも献上した。

 さて閉口したのはその後である。もうここからは投げる場所を変えたり色々工夫もしてみたのだが、完全に「田村でもボラ、谷でもボラ、ママでもボラ」という感じで何をやってもボラが釣れてしまう。既にカラスミおじさんも僕がボラを釣っても完全無視という状態にまでなっている。そして夕方一度アタリが遠のき「これはボラがいなくなってクロダイがやって来ているしるしかも」と思えるような状況になって来た頃、凄くあやしいアタリ。アワせるとこれもデカイ! これはチヌだ〜! と思いながらやり取りし始めるとすぐにスッポ抜けてしまった。そしてあげると釣り針にはなんと…!

 その釣り針についていたアマゾン川のピラルクのような巨大なウロコを見て、もう今日は諦めて帰ったほうが良いのだなと確信した。そのウロコもやはり、ボビーのそれだったのである…。

*本日の釣果

チンチン(一応魚種的にはクロダイ):2匹
ボビー(60オーバーを筆頭に):2ケタ

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*戦い済んで日が暮れて…。
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*残念! つかれた〜!

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Commented by ぶよ at 2007-10-14 04:42 x
クロダイの赤ちゃん、かわいい(^^*)リョウさんとうとう一応とはいえクロダイを釣ったのですね!!すご~い!パチパチパチ!(^^) リョウさんいつものすてきなヘアがすっかり乱れて、ボビーとの戦いの汗と潮の香りがします···(お、男らしい···(^^*))リョウさんとだったら無人島でも、お魚とか釣ってくれるから生きていけそう···って思ったのですけど、、今回もこんなにたくさん釣ったものの、最後まで晩ご飯になるものは来なかったのですね···(^^*)(リョウさんの釣りっていつもこんなオチです…すっごくおかしい(笑)(^^*)わ、笑ってごめん…)晩ご飯は結局何を召し上がったのですか? リョウさんはお疲れさまでしたが拝見してとっても楽しかった~♪です(^^*)!ず~っと笑っちゃった…(ご、ごめん)ありがとうございました♪(^^*)ノ゛
Commented by ricken4001s at 2007-10-18 00:02
25センチぐらいのまでなら、以前にもクロダイ釣っていますよ。でも本当に久しぶり。赤ちゃんでもすごく嬉しかったです!
by ricken4001s | 2007-10-07 23:26 | 音楽 | Comments(2)

現 デュオたかはし(髙橋竜、タカハシヒョウリ)、竜理長(髙橋竜、三柴理、長谷川浩二)、NUOVO IMMIGRATO。大槻ケンヂ・ミステリ文庫(オケミス)。陣内大蔵サポート。CMナレーション、「渡り廊下走り隊」などへの楽曲提供など幅広く活動するベーシスト/ミュージシャン髙橋竜奮闘記。ex-SUZY CREAM CHEESE、ex-特撮、ダイアモンド☆ユカイ等サポート。

by ricken4001s