西澤ヨシノリさんのこと

 本当は昼間行われた専門学校の発表会の事を書こうと思ったのだが、もっと衝撃的なものをテレビで見てしまったのでそちらを書きたいと思う。何を隠そう僕はお酒さえ入らなければ平和主義、育った家庭もプロレスなんか見ていると「そんな野蛮な物見るのやめなさい」とチャンネルを変えられるような家だったので格闘技にはメチャクチャ疎い。なのでボクシングなんかも全然見なかったのだが、今日凄い人の存在を知ってしまった。彼の名前は西澤ヨシノリ。なんでも日本は選手の引退後の健康状態などを考慮して37歳でボクサーは「定年」という事になっているのに「勝ち続けること」を条件に協会にルールを変えさせてまで41歳になった今でも現役を続けていたというボクサー。日本チャンピオンやアジア・チャンピオンにはなっているのに「世界チャンピオンになっていないから」という理由だけで現役を続けるその人である。

 そんな彼が先日遂にオーストラリアの選手に試合で負けてしまった。理由には持病である腰の具合が悪くなってしまった事があったようだが負けは負け。試合後のインタビューでも「どこか具合が悪かったとか体調が悪かったりしたんじゃないですか?」と聞かれていたが、それにも言い訳したくないという理由で「特にそういう事はありません」と答えていた…。そしてほどなく彼は日本プロボクサー連盟からライセンスを剥奪されてしまい、引退勧告を受けた。ところがここからがすごくて「日本での引退勧告は受け入れますが年齢制限のない海外へ行って現役を続ける」と発表、近々オーストラリアにライセンスを取得しに行くらしい。

 日本人はとかく引き際の美学を大事にする国民で僕も例外に漏れず新庄の引退のしかたなどはなかなか美しくて素晴らしいと思ったのが、幕内から十両に転落しても戦い続け遂に十両からも転落というところで引退した高見山(現東関親方。まあ厳密には彼はハワイ人だが)の引退のしかたや、球団を自由契約になっても1年間バッティングセンターでバイトしながらトレーニングを続け、その後現役に復帰したカズ山本選手などの引き際(というか引かな際)も美しいと思う。最近走っているから余計にそういう事を思うのかもしれないが、僕も西澤選手や前出の2人に負けないように最後まで粘り強く前へ前へと進みたい。西澤選手、ガンバレ〜!

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Commented by ココ at 2007-02-17 21:24 x
引き際の美しさ・・・新庄さんは本当に格好良かったですね。身体的に限界だったみたいですけど、有言実行で素敵でした。甘いもの食べたさに練習頑張っていたとかスタイルを気にしてたとかある意味ストイックな感じがしますが、自分に厳しい人に憧れます。
いつも楽しく!も素敵な考え方だなと思いました。
新庄さんに影響をうけ笑顔を心がけるようにしています。
良いアンテナを張り巡らせて、毎日を楽しく過ごせたらいいですね。
Commented by ricken4001s at 2007-02-19 09:39
そうですよね。僕も笑顔を心がける事、ここしばらく忘れていたような気がします。「毎日を楽しく過ごす」これ以外に人生で必要な事なんて無いのではないでしょうか!?
by ricken4001s | 2007-02-16 23:50 | Comments(2)

現 デュオたかはし(髙橋竜、タカハシヒョウリ)、竜理長(髙橋竜、三柴理、長谷川浩二)、NUOVO IMMIGRATO。大槻ケンヂ・ミステリ文庫(オケミス)。陣内大蔵サポート。CMナレーション、「渡り廊下走り隊」などへの楽曲提供など幅広く活動するベーシスト/ミュージシャン髙橋竜奮闘記。ex-SUZY CREAM CHEESE、ex-特撮、ダイアモンド☆ユカイ等サポート。

by ricken4001s