昨日や一昨日も少しだけやったのだが、本日は本格的に例のアイドルグループのヴォーカル・トラックと格闘した。いや〜、予想以上に大変。アイドルって基本的に1人だけが歌っているパートと言うのは無いので(恐らくこのチームだけでは無いと思う)、1人だけならかっこいいニュアンスの人も、そうでない(失礼)人のニュアンスのほうに合わせないといけなかったりして、けっこう精神衛生上宜しく無い感じもあった。正直「**ちゃん、このニュアンス格好良いんだけど、ゴメンナサ〜イ」と言いながら直す感じ。
しかし同時に新発見も沢山あって、何と言っても「癖のある歌い方の人は、どんなにヴォリュームを落としても聴こえて来る」と言う事を実感出来たのは大きかった。考えてみれば山下達郎さんだって、桑田圭祐さんだって、ラルクのHYDE氏だって、みんな技術的な事を超絶した「癖」の部分で評価されているところが大きいような気がする。と言っても今回はこの癖のある子が脇役にならないといけない場面もあったりして、定位とかでうまくごまかしつつトラックをエディットして行ったような感じであった。う〜ん、しかし同じメロディと譜割りで同じ歌詞でも5人いたら全員全然違うと言う事には愛しささえ感じてしまう。人間の個性って凄いなあ、なんて改めて感じる1日。今後も様々な場面で個性を大事に、今流行のダイヴァーシティを尊重して色々やって行けたら良いなあ、なんて事をボンヤリ思った。