まあ、ラストと言っても既にもう3人ではなくて、2人でやったわけなのだが、遂に「SUZY CREAM CHEESEによる小川文明追悼ライヴ」の当日を迎えた。予定通りの時間にリハに突入した我々。けっこうバタバタしつつも、スクリーンで動画や秘蔵写真のスライド・ショーを流す算段、入れ替わり現れるゲストの皆さんとのサウンド・チェック。そして今回の目玉(?)である文明さんの音源との演奏のリハーサル等、なんとか無事に終える事が出来た。
そんなこんなでヒヤヒヤな気持ちだったのだが、いざ始まってみると、ゲストの皆さん、ロビン、ダイスケ、末原さん、多美子さん、三柴さん、全員の演奏、トーク、どちらも素晴らしく、我々の文明さんの音源との演奏も、嘘みたいに良いバランスで出来て、内容的にはとても充実したライヴになったと思う。唯一心残りだったのは、強一さんと僕とのMCのやり取りに、放送事故レベルの微妙な間が空いてしまった事。ここはやっぱり文明さんがいないと辛いな〜、なんて思ったりしたが、そのMCだけでつながなくてはいけない「秘蔵写真コーナー」をやる頃には、それにももうすっかり馴れて開き直ってしまい、逆にあれはあれでアリだったのかな、なんて思ったりもする。
音源との演奏の場面では泣いているお客さんもいらしたりして、僕も危うく泣きそうになったが、最後までとにかくやり遂げないと、と言う気持ちが強く、なんとか最後まで泣かずに終える事が出来た。そしてその後の展開をバラすと、献杯コーナーで飲んだワインが妙に効いたのか、僕はなんと後半は体調が悪くなってしまい、なんとかゲストの皆さんにギャラをお渡しする所までは頑張った物の、タイミング悪い事に打ち上げの序盤も序盤、ビール1杯飲んだ段階で気分が悪くなってしまい、皆さんに平謝りして先に帰って来てしまった…。
まあでも、ライヴで大切なのは本編。打ち上げはオマケのはずだが、スージーでの僕は(いや、もしかすると別の現場でも!? )時々打ち上げが主役でライヴがオマケみたいになっていた事もあったので、最後ちゃんと本編をビシッとやり遂げる事が出来て、これでやっとイーブンになったのかな、なんて事に勝手ながらさせて頂く。きっと文明さんも、遠くブラジルの、ではなくて天国の空の上から「強一、竜ちゃん、ありがとうな〜、涙でストライク・ゾーンが見えない」なんて言っていたと思うので、これで良かったんだろうと思う。
というわけで、ゲストの皆さん含め、今回のライヴに関わって下さった全てのみなさん、本当にありがとうございました。特にギリギリで入り口の看板を作って下さった、サード・アルバムのアート・ディレクターである持田さん、客席でもの凄く号泣していらして、危なくこちらも「涙で5フレットが見えない」状態になる所でした。それ以外も、久しぶりに見るファンの皆さんが泣いたり笑ったりしていらして、スージー・クリーム・チーズの1/3でいられた事を今更ながら感謝しました。駆けつけて下さった皆さんも、今夜ここに来られなかった方も、みんな本当にありがとうございました。みんながあちらに揃ったら、また「つちのこ」とかやって、一緒に楽しみましょう。
「スタップ細胞はあります!!! 」あれっ、ではなくて「SUZY CREAM CHEESEは永遠に不滅です!!! 」