僕も参加させて頂いているプロ・ベーシストの会「地下室の会」のライヴが、なんと今日で55回目を迎えるそうである。と言うわけで、これは遊びに行かなくてはと言う感じで行って来た。
最初はフレットレス・ベースの永井俊巳さん率いる「Trimurti」、ドラムは手数王菅沼孝三さん、ギターのISAOさんも6弦やら7弦やらを駆使する方なので音数は多いのだが、トリオなので良い感じに風通しも良くて、1人1人の超絶技巧がはっきりわかって、以前に見せて頂いたExhibisionとはまた違った趣で楽しかった。
そしてサブ・ステージでのジミー前田さん、あっちゃん(長谷川淳君)の圧巻のベース・デュオをはさみ(カホーンのヨッシー氏は初めてお目にかかりましたが、凄く良かったです)、次は俳優としてもお馴染みの中村梅雀さん、そして矢沢永吉さんのサポート等でも知られるグレッグ・リーさんのやはりベースのデュオ。こちらはドラムの田中栄二さんとのトリオで、ギターや鍵盤は無し。なのにちゃんとトリオとして違和感無く聴けるところに、ツイン・ベースの可能性を感じたりしたなあ。それと、さすが来日ウン十年のグレッグさん、なんとも感覚が日本人ぽいと言うか、わびさびがあるプレイで、個人的にはとても楽しかった。
次のサブ・ステージは和佐田さん、石川さん、TAK斉藤さんによる3人ともジャズベのトリオ。本来ジャズベはプレベに比べて軽やかなはずなのに、3人とも何とも重たい音。もしかして3人の体型のせいかなあ〜なんて思ったりもしたが、演奏内容やトークはちゃんとジャズベっぽく軽やかでユルくて、自分のスタイルに一番近いのかな、なんて感じたし、和佐田さんの力の抜けた(良い意味で)歌も個人的には凄く好みだった。
そして最後は圧巻のJINO JAM。日野JINO賢二氏の完全にアメリカンなベース/ヴォーカル、そしてやはり完璧にアメリカンな巨漢ドラマー、JAYさんの圧巻のサウンドにノックアツトされ、まさに「完璧な洋楽」と言う感じだったのだが、そこにあくまでも和な感じで果敢に挑んで行った(のかなあ)ゲストの村田隆行君の「普段はパワフルでワイルドに見えるけど、この中で見るととても繊細で細部に行き届いているプレイ」の対比も凄く良かった。そしてまあ、全部見た感想は、まあ皆さん個性的過ぎて、とても僕には真似出来ないな、と言う事。でもまあ、自分は自分で今日の皆さんぐらい自らのベクトルでプレイやセンスに磨きを掛けないとな、なんて改めて反省したりもした。
な〜んて事を、ただ見に来ただけなのに打ち上げに残って、色々なベーシスト達と話したのが楽しかったな〜。ちなみに打ち上げでは、やはり見に来ただけの某先輩ベーシスト(最近ちょっとした「もらい事故」で辛い事件に巻き込まれて落ち込んでいたそうです)の方が、その期間僕の「あれ? こいつジョギングばっかりで仕事して無いじゃん」と言うブログを見て勇気づけられていたと言うお話を聞いて、ブログを更新する意欲が倍増した。う〜ん、僕のブログも思わぬところで役に立っているのかと思うと、単純に嬉しい…。
その後奇跡的に最終電車でも帰れたし、ライヴ行ってよかったな〜と思う。こんな異端なベーシストの僕でも受け入れてくれる「地下室の会」が存在している事に感謝。今後のますますの発展を願ってやまないんである。今夜はありがとうございました!!!
*こちらが看板。(This is the signboard outside o the club. )
*本日の演者の皆さん、大集合。この後何故か僕もステージに。(They' re the players 2nite. I don't know why but I was there after I had took this pict. )