特撮のライヴから今日までに2回程スージーのリハはあったのだが、まあこれは残りの2人(小川文明、佐藤強一)の日記を見て頂く事にして、今日あったアコースティック・ライヴのリハのことを書いてみたい。皆さんは「え? アコースティック・ライヴ? 知らないよ〜」という感じなのだろうがそれもそのはず、どこにもまだ発表していないライヴなのだ。

 事の発端は先日、ギターの大谷令文さん(最近再結成したマリノの中心的人物でかつては岡村靖幸のギタリストなんかもやっていた)から久しぶりの電話があったことである。「もしもし竜ちゃん、久しぶりやなあ。竜ちゃん5月って忙しい? 」という会話からスタートしたこの電話、要約すると「お花茶屋などというなかなかマニアックな場所(失礼! )の普通の居酒屋でアコースティック・ライヴを頼まれたのだが、一人でやるのもなんなので一緒にやってくれないか? 」という内容であった。大谷令文さんと言えばかつて一緒に「大谷令文グループ」なるバンドを約5年も一緒にやり、最終的にはこちらのわがままで一方的に同バンドを脱退、それでもその後人見元基バンドに誘ってくれたり、ヌーヴォ・イミグラートに誘ってくれたりと、いわば腐れ縁の仲、良きアニキという感じの存在である。ちょうど5月は「俺1本もライヴないじゃん、大丈夫か俺? 」と思っていた事もあって2つ返事でオーケーしたのであった。

 で、今日である。確かにアコースティック・ギターは持って行ったものの、全く何も決まっていない。決まっているのは5月28日という日程だけというありさまで僕達はやみくもにリハをはじめた。オリジナルに関してはいくつかヌーヴォやら昔の令文グループの曲などでポンポン候補が出るし、さすがアコギだけあって片方が曲を忘れていても次のコードを片方がシャウトすればちゃんと曲になったりした。しかし普通の飲み屋でやるわけだからカヴァーも充実させにゃあとなってくるとなかなか難航。では最近はじめたこのブログを使ってリクエストをつのったらどうか? 最近高橋がなりさんが退いたソフト・オン・ディマンドならぬアコギ・オン・ディマンドにしてはどうかというアイデアに令文さんは「名前はともかく面白いかもね〜」と意外にもスンナリと同意してくれ、1時間ぐらいでなんとなく初回のリハは終了となった。

 実はこの1年ぐらい、令文さんは原マサシ君というギタリストとよく一緒にアコースティック・ライヴを楽しそうにやっているという評判を聞いていた。最近彼が諸事情で一緒に出来なくなってしまったというのも聞いていたので最初連絡をもらった時には「ほほ〜、これは原君と比べられちゃ大変。何か違うアイデアを考えなくちゃなあ」とかぼんやり思っていたのでこのアイデアが受け入れられたのは非常に嬉しいところである。なのでみなさん、ここは是非お力をお借りしたい。しかし僕にしか見えないコメントにして(他の人に影響が及んだり、他の人から影響されたりしないようにしたいし、あの人のリクエストはやったのに私のはやらないの? キーッとかなってもらっても困るので)令文さんと僕のコンビならこれでしょ! という曲を是非コメントしてもらいたいっす。あっ、ちなみに差し支えなかったらメール・アドレスも入れて下さいね! お花茶屋のどこでやるのかとか、今後のライヴ情報とか送りたいので。ではでは、ソフト・オン・ディマンドならぬアコギ・オン・ディマンドに是非愛ある御意見を!
# by ricken4001s | 2005-04-14 23:58 | 音楽 | Comments(8)

 今までもロフトの対バンシリーズって色々あったなあ。怒髪点、メリー、ドラッグストア・カウボーイズ等々…。で、今日の対バンはなんとあのポリシックスである。確か僕がポリシックスを初めて聴いたのは数年前、某音楽学校で生徒が持っていたのを聞かせてもらったのが最初だ。確か当時彼等はけっこう大きめの会場でもやっていて「こんなコアな音楽にそんなに人が集まるとは、日本の音楽ファンも耳が肥えたのかなあ」などとぼんやり思ったのをおぼえている。

 電車で会場入りした僕。少し早めに着いたつもりだったが今日は全員集まりがよく、サクサクとリハに突入。対バンでリハーサルが押すと相手にかなり迷惑が掛かってしまうので押さずに終われたのは嬉しい。ただ前回と違いちょっとばかりベースの音質がいまいち良いところにいかないままリハは終了してしまったような気もした。

 空き時間最近かなり痩せたピアニスト(笑)とCD屋やら喫茶店やらはしごして帰ってくると、ほどなくポリシックスが始まった。楽屋でメイクをお願いしつつモニターで見ていると、かなり激しい。もっとテクノ色が濃いバンドだと勝手に思い込んでいた僕はもうもうただただビックリするばかりで、ロクにMCもせずに何曲も続けて演奏する様をみて、誰かがポツリと「若いって凄いなあ〜」と呟いたのが妙にツボにはまってしまう(笑)。その後転換を経ていよいよ特撮登場とあいなった。

 もちろん僕達の音楽も激しいのだが、ちゃんとMCという(長〜い)インターバルがある。「そりゃそうだ〜! もう2週間もしないうちに僕だって四十路だもの。ポリシックスみたいに続けてやられちゃ死んじゃうよ〜」とか思いながらもライヴは進む。レコーディングはしていたものの、ライヴはちょっと久しぶりの僕達、途中リハの日の日記でも書いた「地獄があふれて僕らが歩く」を演奏すると、多少チグハグ気味の他の曲よりもレコーディングしたばかりのせいか演奏が妙にタイトで、やりながら吹き出しそうになってしまった。そして後半はお馴染みの曲が続き、最後は「ヨギナクサレ」で無事ライヴは終了。と思いきやナラサキが時々リハの時に遊びでやる「LOUDNESSのクレイジーナイトがもしメジャーだったら」というネタを弾きだした。すかさず有松と僕もあわせるのだが、どうも音程が気持ち悪い。楽屋に帰ってから聞くと、なんと僕のベースのキーが半音違っていたらしい。それじゃあ気持ち悪いわけだよ〜ごめんねなどと笑いあい、今日の仕事は終了。ポリシックスと一緒にちょっと打ち上げするというのに出ようかなとも一瞬思ったのだが、さすがに四十路前、明日スージーのリハもあるのでサクっと帰る事にした。

 ところでMCでも言われなかったので発売まで黙っておこうと思っていたのだが、今日やった「地獄があふれて僕らが歩き出す」、曲を作ったのはなんと僕である。今までの「スイーツ」や「流星」の歌詞も好きなのだが、今回はゾンビがテーマといういかにもオーケンらしい歌詞。かなり気に入っているのでアルバム買って是非聴いてみて欲しい。いや〜、それにしてもロフトってやっぱりステージ熱い。もう長袖の衣装は当分封印かもしれない(笑)。
# by ricken4001s | 2005-04-10 23:28 | Comments(4)

 今ブログの本を読んでいるのだが、なんでもこのブログもランキング・サイトなるものに登録できるらしい。つまりみんなが沢山クリックしてくれると、僕のブログがランキングをあがったりするわけだ。今までのランキングで自慢できる事と言えば…。う〜んそういえば小学校低学年の時クラスの忘れ物ランキングがダントツで1位だった! なんていうのはやはり自慢できない。他に自慢できる事と言えば…そうだ! 1曲だけレコーディングに参加したSING LIKE TALKINGのA CROWNという曲、なんでもSING LIKE史上もっともランキング上位に入った曲なんだとか(95年4月現在)。まあもっともこれは僕の実力とは何の関係もないけどね…。
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# by ricken4001s | 2005-04-09 23:20 | 音楽 | Comments(7)

今日は明後日のロフト用に特撮のリハーサルの日である。他の現場ではほとんど使わない5弦ベースもちゃんと車に入れ、いざ出陣。普通の日なのにけっこう道が空いていて早く着いてしまった。

 ほどなくしてメンバーが揃うとだらだらとリハーサルは始まった。明後日はなんと今ほぼ完成した新譜から1曲やろうという事になり「地獄があふれて僕らが歩く」という6/8拍子の曲をやる事になった。それ以外の曲も決まり早速通しリハに入るが、せっかく持ってきた5弦ベースの出番は「ヨギナクサレ」1曲。これならリッケンバッカーの5弦ではなくて、もう1本のギブソンのモーモー・ベースでも良かったかなあなどとも考えたりもした。

 ところでお気付きの方もいらっしゃるかと思うのだが、僕のマーシャル・アンプは2つある。ヘッド(アンプ部分)も、いつも使っている大きめのロゴ(文字)のもの(1978年ぐらいのものではないかとベースのサトケンさんが言っていた)と、この前レコーディング前に真空管を太管に入れ替えた小さいロゴのもの(70年代前半のものらしい)があるし、キャビ(スピ−カ−部分)も壊れてしまって令文さんに売ってしまったず〜っと使っていたキャビと同じ年代の(80年代前半)ヘヴィデューティな下キャビ(3段積み上げる時に下にする)と、70年代前半のいかにもヴィンテージという感じの上キャビを持っているのだ。ちなみにスージーやら、歪んだ音が主体の場合はヴィンテージ・キャビが向くのだが特撮のように5弦ベースを使うようなボトム寄りの音楽の場合は下キャビでないと再生しきれなかったりする。まあ、本当は両方つなげられるとちょうどバランスが取れるのだが、両方鳴らせる大きさの会場は特撮だとO-EAST、恵比寿リキッドルームぐらいである。なので曲目によってどちらかのキャビを鳴らす事になるのだが、なかなかこれの選択が難しい。ちなみに今度のスージー・ツアーでは、前回スージーのo-westで使った上キャビではなく、下キャビを使ってみようと思うので、違いのわかる人は聴き比べてくれたら嬉しいなあ。しかし、機材っていつまで経っても悩みは尽きないなあ。 (ちなみに写真が下キャビです)d0013834_112376.jpg

# by ricken4001s | 2005-04-08 23:58 | 音楽 | Comments(8)

さくら さくら

 日本中で一体何人がこのテーマでブログを書いているのだろう。このテーマならいくらでもトラックバックできるかもしれない(笑)。そして今日はこのブログにとって記念すべき、音楽活動と全く関係のない話題第1弾である。

 昨年に続き、今年もここ目黒川沿いの桜を見に行く事にした。ここは基本的にはレジャー・シートを敷いて陣取りみたいのは禁止されているので、突然行ってもそれなりに花見できる。とはいえまあ、陣取り出来ないという事は座るところもほとんどないという事なので結局は何十年か前の上野動物園のパンダを見る列みたいになってしまうのだが…。

 ただ今年は昨年とは違い、ちょっとラッキーが重なった。最終的には4人で行ったのだが、最初から参加できた友人と2人で美術館のお客さんよろしく花をみていると、すぐ前の椅子(遊歩道に休憩用に本当にちょっとした椅子があるのだ)が1人ぶんだけ突然空いたのだ。すぐに場所を取り、友人は椅子に、僕は植え込みの本当10センチぐらいの段に座り、遊歩道で桜を見ながらビールをすする。しばらくするとお腹が空いてきたので友人に場所とりをお願いして僕は幾つか出ていた観光地価格の出店を横目に山手通りまで行ってコンビニで食材を買い込み、残りの2人が来るまで桜の下でちびり、ちびりとやる事にした。

 それなりにほろ酔いになったところで残りの2人登場。駄目でもともとで川沿いのお店に入ってみようと探すと、ちょうど席が空いて居酒屋へ。すると何やら聞いた事のある音楽が流れている。「お〜、これは去年僕が英語発音チェックをやったゼペット・ストアのアルバムじゃないの!? 」おかげで会話をしながらもどうしても音楽に耳が行ってしまい、頓珍漢(トンチンカンって感じでこう書くの今知りました)な発言を連発してしまう。やがてお腹も一杯になり、近くのカフェに移動すると、ここでも幸運な事に窓際の席に座れた。

 というわけで今年の僕の花見、僕としてはなかなか大満足な感じで終わった。本当、この時期程日本人に生まれて良かったなあと思う事はない。サンフランシスコ(だったよね!?)の桜も、日本の桜と同じように愛されているのだろうか? ちょっと心配ではある。d0013834_1046344.jpg
# by ricken4001s | 2005-04-06 23:19 | Comments(4)

 もう11年もSUZY CREAM CHEESEをやっているが、ON AIR WESTに出るのは今日が初めてである。御存知ない方のために書いておくと、SUZY CREAM CHEESEは小川文明(元BLACK PAGE/すかんち、真心ブラザーズ等々、様々なサポート・キーボーディストとしても実績バリバリ!)、佐藤強一(現在は主にSING LIKE TALKINGのサポート・ドラマー。こちらもチャゲさん率いるMULTI MAXやら東野純直など、様々なサポート仕事で実績バリバリ!)そして僕(現在は主に特撮のサポート・ベーシスト。こちらはシャケさん率いるサイコデリシャスやら東野純直など、それなりにサポートもこなしてきたつもり)の3人で11年前にはじめた最狂のオルガン・トリオ。今月の23日に何年かぶりで(もう何年ぶりか忘れたよう)サード・アルバム「VOLUME 3」をリリースするというわけで、思い出したように(笑)活動が活発化しているというわけだ。

 さて、今日のイベントだがさっきメンバーの活動歴にも入っていた東野純直君が誘ってくれた。彼は今回裏ジャケのメンバー写真のカメラマンも務めてくれたし、コーラスとして唯一のゲスト・ミュージシャン(あっ! フジ・ファブリックを始めるず〜っと前のダイスケもタンバリンで参加しているんだった)として1曲参加してくれてもいる。会場に行ってみてわかったのだが、どうやら今日のイベントはソニー・マガジンズの「what's in」と静岡の西静ケーブルテレビが関係しているみたいだ。しかもまわりの出演者、みんな若〜い。

 楽屋に到着すると、iyiym(イームと読むのだ)のヴォーカルのヴィヴィちゃんがおめかし中。彼等とは数年前に東野君のサポートとして西静ケーブルテレビのイベントに出た時に共演、すぐに仲良くなってからのつきあいだが、現在は別のレーベルに所属する彼等もかつてはパイオニアLDCからCDを出していた。確かその時パイオニアLDCは2つ新しいレーベルを作ってその両方から1つづつアーティストをリリースしたはずだが、イームじゃないほうのレーベルから出ていたコロバ・ミルク・バーというバンドを僕は寄寓にもプロデュースしていたのだ。そういえば当時何かの雑誌の広告にコロバとイームが並んで載っていて、入れ墨だらけのコロバのメンバーに「おいおい、こっちのバンドは女の子ヴォーカルで楽しそうだなあ〜。俺こっちをプロデュースしたかったよ〜。」と言って苦笑いされたおぼえがある。縁がある人達と言うのはとことん縁があるもので、昨年はゼペット・ストアのヴォーカル録りの英語発音チェック(僕って本当細かい仕事色々やっているよな〜)をやっていたら、たまたま隣でレコーディングしていたのがイームだったりしたのだっけ。

 イームも含め、今日の出演者はことごとくみな女ヴォーカルである。2組のアーティストが終わり、イームのアコースティックなライヴが終わるといよいよ僕達。文明さん風に言うと、みんな「女性ヴォーカルのイベントになんでこんな派手な衣装のオジサンが3人出て来るんだ!? 」と大きなハテナが頭にニョキッとはえて不思議そうな顔をして見ている。1曲目、ピンク・フロイド調の(若い人風に表現するとレディオ・ヘッド調なのかなあ)「きっと、もうすぐ、そこまで」を始めると御丁寧にミラー・ボールまでまわしてくれ、なんだか演奏している自分がトローンとしてしまう。強一さんも日記に書いていたが出番前に飲んでいるのは多分僕達、しかも前の2人だけなので適当にユル〜イ雰囲気の中ライヴは進む。短いライヴだったので最後「とても、とても、とても」でいささか無理矢理に盛り上がり、やり倒した感じでライヴは終わった。

 遊びに来ていた友達の話では客席では「なんか曲調はポップだったのにすっげ〜ベース歪んでたけどなんでた!?」(そんなの俺だってなんでかわからん!)とかそんな会話が飛び交い、色々な意味でお客さんにインパクトは与えられたらしかった。僕達としてもそれなりに満足。良い気分のまま合同打ち上げへと進んだまでは良かったんである。

 さてここからは残り2人の日記ともダブってしまうのだが、最初のうちは他の出演者のかたがたもそれなりに敬老の、いや尊敬の念を持ってくださるのか色々と聞きにくる。ところがだんだん酔っぱらってくると精神年令が限り無く低くなってくるのが僕達の悪いところ。文明さんは「ぞうさん」の話を熱く語っているし、珍しく良い感じに酔っぱらった強一さんもひたすら「つちのこ」の話を熱く語っている。そこに普段なら僕の大虎攻撃が加わり、11年間こうやって僕達はいつも新規公開株のように対バンの方々に一瞬尊敬され、そしてすぐに売られて大暴落するというのを繰り返してきたわけなのだが、何故だか今日は僕の大虎攻撃が出なかった。何故かって? そりゃあなた、ビジュアル系ライヴの時にも書いたけど若い人と何話して良いのかオジサン良くわからなかったんだもの(笑)。トホホホ〜。

 まあ打ち上げは御愛嬌としても、今日は本当23日のワンマンに向けて非常に良いウォーム・アップが出来た。取り敢えずは関係者のみなさん、そして来てくれたみなさんに本当に感謝である。「よ〜し、この調子で23日も、それに続くツアーも頑張るぞ〜! 」と僕は、勝って(?)兜の緒を締めた。さ〜て今年のスージーにとってどんな年になるんだろう。なんだか楽しみになってきた。
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# by ricken4001s | 2005-04-03 23:58 | 音楽 | Comments(6)

 昼間ドラムのよしろう君(昔aikoのサポートをやっていた人で、パンク・バンドのCOBRAにも在籍していた。現在は頭脳警察(!)なんかやっていたりする)と、元マルコシアス・ヴァンプのゆたかさん(ギター)とスタジオでセッションしていた僕。終わるといそいそと早稲田通りを都心に向かって車を走らせた。そう、今日は僕の生徒N君のライヴがあるのだ。

 会場のある高田馬場にはかな〜り余裕の時間に着いてしまった。本当はあいだにひとつ用事を済ませたかったのだが、諸事情で飛んでしまったからだ。ラーメンを食べたり、途中のコンビニでもらったR25を車の中で読んだりして時間を潰すと、いよいよ彼等の出演予定時刻が迫ってきた。意を決して会場に続く階段を降りて行く。なんだか懐かしい感じがするなあと思ったら、ここはまるで15年前の目黒鹿鳴館である。今にもエックスとかカラーとか出てきそうな階段を降りて受け付けを済ませると、ロビーにいた女の子達がみな怪訝そうにこっちを見ている。それも僕が花粉症よけのマスクをしているからでは明らかにないような視線でこちらを見ているのだ。

 少し違和感を感じつつも会場の中に入ると、さっきの視線の理由が少しわかった気がした。この会場に客として来ているのは、ほぼ全員女の子なのだ。しかも年は中学3年から行っていても23〜4歳までなんではないだろうか。やはりこのぐらいの年令の女の子に受けるギャグには独特なツボがあるようで、まだやっていた生徒のバンドの前のバンドのMCで連発されるギャグには、正直おじさんは全く付いて行けない。さらにそこで違和感をおぼえているとそのバンドは終わりいよいよ、目当ての生徒のバンドの出番となった。

 やはりビジュアル系は見た目が勝負。いくらローディがいない(想像ですが)からと言ってセッティングをお客さまに見せるわけにはいかない。しっかりと閉じられたカーテンの向こうにメンバーの気配を感じると、いきなりパイプオルガンの荘厳なイントロ! カーテンが開くとなんと全員司祭様みたいな黒い衣装を着ているではないか! かなり驚いた僕だが、ギター、ヴォーカル、ベースの3人の後ろに、ドラムがいる代わりに何やらゴブレットみたいのが置いてある祭壇みたいのがあるのにはかなりビックリした。実はこのバンド、以前にデモも聞かせてもらった事があるのだが、ドラムがいないのでドラム・パートは全部打ち込み。僕の生徒のギターの子がやっているのだが、これがなかなか細かくクオリティが高い。ドラマーがいるとやはりステージに動きを感じるがこのバンドの場合いないので3人とも微動だにせず黙々と演奏する様はなかなか格好良い。ただ曲のスタート・ボタンは誰かが押さなければならないのでMCの終わりぐらいになるとギターの子が例の祭壇の中のスイッチをさりげなく押すのが事情を知っているだけにおかしかった。

 「これにて儀式を終了する」という、僕なら絶対に吹き出してしまいそうなセリフを堂々とガクトよろしく発言、本当に儀式は終了したのだが個人的にはここまで行ききっているのにはなかなか好感が持てる。好きな人は大好きだろうけど、嫌いな人は大嫌いだろうなあ〜という感じである。実は差し入れのビールも買ってきていたのだがさすがに四十路ともなるとビジュアル系の楽屋に行く勇気はない。なのでさきほどの受付のお姉さんにビールを託して、僕はそそくさと会場を後にした。何故か僕の頭の中には、昔みた従兄弟の小劇場の劇団の劇が浮かんでいたのだが、演劇的な要素もたっぷりなこのバンド、是非頑張ってもらいたい。頑張れ〜、 N君!(本人から承諾が出たらバンド名も書き込みます。乞う御期待! )
# by ricken4001s | 2005-04-01 23:59 | 音楽 | Comments(3)

昭島は遠いぜ〜っ!

3月26日

 今日はこの前やったばかりのDANDELION SWING QUARTET番外編、並木さんを欠いての半アコースティックなライヴである。しか〜し! 今日は場所が遠い。といっても僕の家からなのだが、昭島である。それに加えて時間が遅〜い! 10時30開演とは、帰れない人もいたのではないだろうか?

 普通こういったセッション的なライヴ(特にジャズ風だったりすると)だと全くリハーサルをやらなかったりする事も多いのだが、今日はお店でリハが出来ない事と、前回のライヴからあまり日にちが経っていないので違う曲をやるのとで、気の弱い僕達は数日前にしっかりドラムの本間さんの家で小さい音でリハを済ませてからライヴに臨でいた。とはいえ今日の会場にはまゆこちゃんしか行った事はない。どんなところなのか正直不安で、僕とたっくんがほぼ同時に着くとさすがに基地が近いせいか明らかに米軍関係の外人グループが騒がしく飲んでいて少〜しビビってしまった(笑)。ここでジャズっぽいのやってどうなのかなあとも思ったが、対バン(?)の弾き語りの人にも彼等がそれなりに声援を送っていたりもするのを見ると、まあこれならなんとかなるかなあなどとも思える。やがてビールを飲んでいると全員が揃い、いよいよ僕達の出番とあいなった。

 ノラ・ジョーンズのカヴァーなど交えつつ始まった僕達のライヴ。本等はイーグルスのカヴァーでもやったほうが受けるんじゃないかなあとか考えつつもそれなりな反応をもらいつつ進む。ただまゆこちゃんが一生懸命日本語でMCしていたのがあまり通じていなかったようなのでいよいよ「ワインレッドの心」の前で僕は英語でMCしてみた。「(訳)次の曲は日本の有名な曲です。僕達なりの解釈でやります」というと、彼等うなずいていたり理解している様子だ。続いて「井上陽水の曲です」と言って始まると彼等、気をつかったのかウオ〜!と叫んでくれる。その中にアップライト・ベースだけの「ボーン、ボボーン」という何とも物悲しいイントロが響きわたったのは、本当にシュールであった。しかも僕の頭の中には「ゲッ、この曲作ったの井上陽水じゃなくて玉置浩二じゃ〜ん」(作詞者は確かに井上陽水)というフレーズがこだましていたのだからますますシュールである。と言っても気を使ってウオ〜! とか叫んでしまった米軍関係の人達のほうがよっぽど気まずかったに違い無いのだが。

 なんだかんだでアンコールをもらい、長〜いアドリヴをはさんだ「You'd Be So Nice To Come Home To」をやり倒して、本日のライヴは終了となった。今までずっとハイダウェイのワンマンばかりやっていたSWING QUARTET。知らない人の中でも輝ける逞しさが出るともっと良いのになあとか、始めたばかりのバンド少年のような心境の中、僕は酔いもさめ夜中のがら空きの都内へと車を走らせたのであった。
# by ricken4001s | 2005-03-26 23:51 | 音楽 | Comments(5)

3月23日

 今日は記念すべき(?)佐藤拓馬とシューマッハーズの第2レース、つまり第2回のライヴである。ここのところDANDELION SWING QUARTETといい、現状でたいしてお金にならない(失礼!)、つまりいわゆる「仕事」ではないライヴづいている気がする。もちろんちゃんと「仕事」になっているライヴやレコーディングのほうが金銭的にはありがたいしそれがないと生活出来なくなってしまうわけだが、こういった仕事外の活動が結局僕のミュージシャンとしての価値を高めて行くような気がして必要な事だという気がするのだ。そしてもう1つ思うのは、今までも僕はこういった仕事外の活動が増えると、必ずミュージシャンとして別の道が開けて行ったなあという事。そういえば20代後半、楽曲提供がメインの「仕事」になりつつあった頃、ずっとやっていたバンドが解散したのもあいまって、知り合いのライターさんのバンドの手伝い、BRJ、大谷令文グループ、きわめつけにSUZY CREAM CHEESEとバンドが増えて行くと、それまでの曲作り中心の活動から徐々にサポート・ミュージシャンの道が開けて行き、そこから晴子さん、東野と導かれて行った気がするのだ…。果たして今回はこういった活動で僕自身がどんなところに導かれて行くのか!? 今は自分でもワクワクしているところなのである。

 とまあ話はそれてしまったが、第2レースである。今回は前回ピアノ・トリオで頑張ったのも1回で敢え無く終了、ギターに和田監督という青年を加えたわけだが、その采配はビッタリ。「俺達こんなにうまかったっけ〜!?」と後でライン録りのMDを聞いて驚くほど演奏の質もあがったし、和田監督は何よりもMCで一緒に絡んでくれるのがありがたい。それに3人から4人になると、僕の立ち位置は完全にセンター(!)になる。齢40にしてセンターでスポットライトを浴びて歌う快感をおぼえてしまったのだからたちが悪い。恐らくこれは第3レースが開催される日も近いなあという予感を感じつつも、僕達は上機嫌で会場をあとにしたのであった。あ、ところでさっき「金にならない」と書いたのだが、ちゃんと沢山お客さんが入ってくれればもちろんそれなりに収入も入って来る。なのでみなさん、僕のこういった活動沢山見たければ、沢山お友達を連れて見に来てね〜! なんて宣伝したりして(笑)。でもシューマッハーズ、メンバーも若いし、本当おもしろいと思うので、第3レースの時には是非遊びに来て下さいね! ではでは!
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# by ricken4001s | 2005-03-23 23:59 | 音楽 | Comments(9)

3月18日

 ただただアップライト・ベースを練習したいという動機からはじめたスイングカルテットも、なんとまさかの3回目のライヴを迎えた。はじめは取り敢えずジャズかあとやっていたカヴァーも徐々に減り、並木さん(フルート/サックス)のかなり個性的な曲を中心に徐々に他の人のオリジナルも増えてきた。

 加えて今日は意外なカヴァーもやってみたいなあというわけで、ユーリズミックスの「スイート・ドリームス」をやってみたりもした。恒例になったお客さんに近付くコーナーでやったのは前回好評だった安全地帯の「ワインレッドの心」の流れを汲んで井上陽水の「ダンスはうまく踊れない」。まあこれは良かったんだけど、最初中島美嘉だった事を考えると、ちょっとあまりにも当たり前過ぎたかなあなどとやりながら反省したりもした。

 いつもここハイダウェイでライヴをやる時にはツー・ステージ。あいだの休憩時間にみんなお酒をオーダーしたりするのだが、今日は珍しくヴォーカルのマユコちゃんも勧められたお酒を断れなかったようでセカンド・ステージは飲んでやる事になったのだ。す、すると。いつもはお上品な感じのMCもなかなか女王様チックに変貌。僕がチャチャ入れると「邪魔しないで下さい! 」と怒ってきたりして、かなり自然体。僕自身はライヴの時必ずアルコールを入れるようになってもう久しいが、そもそもはこういう自然体が欲しくて飲みはじめたような気がするなあ〜などと遠い目になってしまった。マユコちゃん、今度やる時は最初から飲んでやろうね! などとテレパシーを送ったりしているうちにライヴは終了。僕は花粉症の鼻をズケズケやりながら帰路に着いたのであった。
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# by ricken4001s | 2005-03-18 23:59 | 音楽 | Comments(8)