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モンド系の謎

 ツアーも昨日で全日程を終了した僕達。いよいよ今日は東京に向けて帰るだけである。集合時間ビッタリにロビー集合した僕達(といっても本当に3人だけなのだが)。いざ都内に向けて出発した。ちなみに今回のツアー、車移動だったので本当に色々な音楽を聞いたなあ。記憶が確かならばまず文明さんが家に来てから強一さんの家までは桑名晴子さんのアルバム「ムーンライト・サーファー」、着いてから行きはまず23日の高円寺のライヴのライン録りMD、その後はスティーヴィー・ワンダーのベスト。次の日はステッペン・ウルフ、そしてザ・フーのベスト。仁徳天皇綾に行った日はバリー・ホワイトのベストからハワイ音楽のオムニバス。和歌山の行帰りは「クリームの素晴らしき世界」のライヴ盤のほう。名古屋への行きは和歌山のライヴのMDを聴いた気がするのだが「ぼうえんきょう」で妙にタイトな手拍子が入っていると思ったら文明さんの弟さんの洋三さん(彼はドラマーである)が物販宅のうえでマイク録音したものと聞いて妙に納得したっけ…。

 誰が何を持ってきたかは想像におまかせするのだが、ここまで強一さんの持ってきたCDというのを全くかけていなかった。なので名古屋からの帰り「たまには強一さんのCDなんか無いですか〜?」と聞くとギルバート・オサリバンのベスト盤が出てきた。しばしうっとりする四十路三人。僕も含めて絶対頭の中には学生の頃の淡い恋などが浮かんでいたに違い無い(笑)。そんな甘い気持ちを打ち壊すべく、次はこの前レコーディングしたばかりの特撮の新譜をかけてみた。その後「クリームの素晴らしき世界」のスタジオ盤のほうも聴き終わり、いよいよかけるものがなくなってきてしまったので車の中をゴソゴソやると、チボ・マットのCDが出てきた。

 強一さんはもちろんあまりこういうの聴かないと思うのだが、意外にも文明さんも聴いた事ないというこのCD、文明さんはやけにお気にめした御様子で「これええなあ、ええなあ」を運転しながら連発している。それならという事で僕は文明さんにちょっとずっと気になっている質問をぶつけてみた。

 「文明さん、今さら聞けない音楽用語シリーズなんですが、モンド系って何ですか? 」と聞く僕。チボ・マットとか聞いているとよく友達が「ああいうモンド系の音楽良いよねえ」とか言うのを耳にし、その度僕は「そうだね。良いよね〜」とかその場しのぎな答えを発しつつも、心の中には「モンド系ってなんだよ〜!?」という孤独の叫び(BY アニマルズ/グランド・ファンク・レイルロード)がこだましていたんである。

 「ああ、モンド系か。それってなあちょっとコケティッシュな感じでボサノヴァとか、そういうのを取り入れたような音楽を言うねん。録音の感じもあまりハイファイだとモンド系な感じとは言えんようやなあ。まあ例えて言えばアントニオ・カルロス・ジョピンはモンド系じゃないけど、セルジオ・メンデスはそう、みたいな感じかなあ」と説明してくれる文明さん。という事はスージーの「裸のままで」や「ぼうえんきょう」もモンド系なんですか? と聞くとそうだという。そっそっか〜、俺なんと知らないでモンド系やっていたのか〜。「じゃこれから俺自分の事モンド系ベーシストって呼んでもらおうかなあ」などとバカな事を考えているとやがて問答無用系ドラマー強一さん宅に到着した。

 数時間後僕は何ごともなかったかのように近所のスーパーにいた。「ああ〜ツア〜終わっちゃったなあ」という虚無感と移動の疲労が徐々に僕を襲ってきていた。まあでもとにかく、事故もトラブルもなく無事ツアーが終了したのは本当に嬉しかった。さて明日からはしばらくヒマである。家の片付けでもするかな〜とか思いながら、モンド系ベーシストは家路に着いたのである…。
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2人ともお疲れさま〜!
by ricken4001s | 2005-04-30 23:26 | 音楽 | Comments(4)
 4日間に渡るスージー・ツアーも(短か〜)いよいよ今日の名古屋ハートランドで最後である。「愛、地球博」で道が混むかもしれないと、珍しく早めに出発した僕達であったが、幸いにも心配御無用。1時間も早く会場に着いてしまった。というわけで上のハード・ロック・カフェでお茶していると、ジョー・ペリーの小山君があらわれた。彼は名古屋でのスージーの布教活動に死力を尽くしてくれている人である。ありがたや〜。

 しばらくするとリハの時間になる。さすがに4本目ともなれば僕達の演奏もこなれたもの。スムーズにリハは終わって、ここ名古屋だけは対バンなので、ならば空いた時間にホテルで休もうとホテルにチェック・イン。しかし僕はどうゆうわけだからテレビを見てしまい、福知山線のニュースでかなり気持ちがブルーになってしまった。

 会場に戻ると、ちょうど前のバンドがステージにあがるところ。こりゃタイミングも良いぜと上機嫌になっていると、ベースは僕よりも全然深く歪んでいて、ドラムもどう見てもアンガールズなのにドラミングはキース・ムーン、そして紅一点のギタリストも素晴らしいトーンでなかなか骨太なそのバンドはあっという間に終わってしまった。

 いよいよ僕達の番、泣いても笑ってもスージーのツアー第1弾はこれで最後というわけで、気合いも入る。「きっと、もうすぐ、そこまで」で始まった男前メニュー(BY 佐藤強一)はさすがにこなれていて良い感じ。そして「君はスター」のイントロが始まると僕はスペシャル・ゲストの名前をコールした。そう、今日は特別ゲストとしてジョー・ペリーの小山君がハーモニカとシャウトで参加してくれたのだ。ギターはダメでもハーモニカはOKのスージー。小山君のパフォーマンスもなかなかで、いよいよ「とても、とても、とても」でツアー第1弾は終了となった。
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 楽屋に戻って、とにかくこのツアーが特に問題もなく(まだこの後の打ち上げや明日の帰りにあるのかもしれないのだが)終わった事に感謝。しかしその達成感と共になんか寂しい虚脱感も一緒にこみ上げてきた。とにかく今回は東京はともかくとして本当に3人だけで運転もローディもやって終えた地方シリーズ。僕は本当「俺達やれば出来るじゃ〜ん! 」という感じで充実感一杯である。まあでもとはいえ、物販を手伝ってくれたきょうみちゃん、洋三さん、そしてラグ、オールド・タイム、ハートランドのみなさんや小山君の力がなくてはとても実現できるツアーではなかった。こういう人達に本当感謝だよなあ〜とか思いながらも、打ち上げ会場での僕の頭の中には「もりぞうって聞くとどうしても高級芋焼酎の森伊蔵を思い出しちゃうんだよな〜」なんて思っているのだから、本当に世話ないんである。取り敢えず僕達、そして追っかけてくれたみなさん、近くに来たから来てくれたみなさん、協力してくれたみなさん、ありがとうございました〜!
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by ricken4001s | 2005-04-29 23:46 | 音楽 | Comments(0)

9年振りの再会

 今日の会場は、なんと9年振りに訪れる和歌山OLD TIMEである。昨日オフがあったおかげですっかり充電できた僕達。文明さんの実家からシャキっと会場に向かった。確か前回行った時は地図を忘れて和歌山市内を右往左往した気がするが、今回はちゃんとネットから地図もプリントアウト済み。スムーズに到着したOLD TIMEは完全に9年前のままであった。

 前回なかなか蒸しあがらずに味もわからず大急ぎで食べた釜飯屋にもちゃんと予約を入れてリハ。ちゃんと間に合う時間に食べ終わって2日目は実にスムーズに全てが運んだ気がする。どうゆうわけか良い演奏ができるというOLD TIMEマジックを期待し過ぎたためか、ちょっと機材トラブルなどはあったが、やはり後半に入ると演奏のクオリティもうなぎ昇り。なかなか良い感じでライヴを終える事が出来た。

 ライブが終わって困るのは物販である。ここでは物販班を文明さんの実弟、洋三さんにお願いしていたのだが仕事の関係で途中までしかいられなかったのだ。となれば当然、ここは物販大王の出番だ。強一さんもそんな僕の心意気を知ってか知らずか「機材のバラシは俺達でやるから竜ちゃんは物販やって! 」との発言。待ってましたとばかりに僕は巧みなセールス・トーク(笑)で売り上げを伸ばして行った…。

 終演後マスターが店内でちょっとした打ち上げの席を設けてくれた。何人か地元のミュージシャンなど紹介してくれたのだが、その中になんと前回のOLD TIME(9年前ですよ! 9年前!)に見に来てくれていた元青年(当時26才だったそうだ)が来てくれていた。なんでも彼の家には9年間ちゃんとSUZYのDMが届き続けていたらしく、時々ベーマガに載っている僕を見ては「おお〜、これあの時のバンドの人だ〜」とか思っていたらしい。ちなみに世の中は狭いもので数年前にプリプロのプロデュースをやったLAIDというインディーズ・ビジュアル・バンドがあったのだが、そこのドラムの子と何気なく話していたら、なんとOLD TIMEでバイトしていた事があるという事が発覚し、話が盛り上がった事がある、という話をマスターにすると「おおっ、それは**やなあ。あいつと竜ちゃんがそんな風に出会っとったとは凄いなあ」としきりに感動しておられた。

 本当はもっと飲んでいたかったのだが明日はゴールデンウィーク初日。「愛、地球博」に行く車で高速がごった返しては名古屋にとても着けないので朝早く出発しなければならない。なので草々に僕達はその場を後にしたのだが、本当和歌山やってよかったなあ。最初9年振りに電話するのビビッたなあなど回想しながら、僕達は文明邸へ帰って行ったのである。
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 写真はOLD TIMEの壁面の絵である。本当はここに文明さんが映り込むのが格好良くてそれを撮りたかったのだが、残念ながらフラッシュを焚かずに撮るモードがわからなくて、ただの絵を撮った写真になってしまった。ちなみにこの右側にたてに映っている小さい看板には「FISH BATE」とあるのだが、これってつまり日本語で言うと「釣りえさ」って事だ。文明さんがMCで「和歌山の釣り餌屋は柄悪いよ〜。客の僕にむかって、おまえ何釣りたい? え? チヌ? おまえには無理や〜と言われたんですよ〜」と言っていたがアメリカもサウスダコタとか(別に和歌山がサウスダコタみたいだとは言っていないのだが)そういう方に行くと「Hey boy what do you wanna fish? BASS? You're kidding me !?」(ぼうず、何釣りたい? バス? 冗談やめろよ!?)みたいな事言われるんであろうか? それと右側の写真はレイ・チャールズ。演奏中にず〜っとこのレイ・チャールズが自分を見ているのが文明さんは気になってしょうがなかったそうだ。
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 そして写真2は「鼻毛ブラザーズ」。ツアーも中盤に差し掛かり、鼻毛が伸びてきた事を謎のベトナム人に指摘された2人だが、三男は「これはファッションです!」と言い張り黙認。謎の弥生人は黙々とそれをひっこ抜き、地面に捨てるとなんとそこから蓮の花が生えてきたのである(当然一部フィクションです)。
by ricken4001s | 2005-04-28 23:58 | 音楽 | Comments(1)

仁徳天皇綾

4月27日
東京は高円寺を初日に始まった今回のスージーツアー、昨日の京都もおかげさまで盛況におわり、今日はいっちょまえにオフだったので仁徳天皇陵とそこの博物館に行ってきました。いや〜良い働き盛りの中年男が3人そろって平日の昼間から観光するのはなかなか変な優越感も手伝って楽しかったあ〜!なかなか行く機会のない場所に行かれて大いに満足でありました!(はじめて携帯から書き込んでみた)


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 そして帰ってきたのでパソコンから続きです! 一周4キロ以上もある仁徳天皇綾をまわりから眺め「正直全体像が全然つかめない」とぼんやりした気分になった僕でしたが、博物館に行くととたんに元気を取り戻しました。下の写真はもう文明さんの日記にも強一さんの日記にもアップしてあったので新鮮味が無いですが、謎の弥生人になった2人です(笑)。



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by ricken4001s | 2005-04-27 23:41 | 音楽 | Comments(5)

京都にいるときゃ〜

 しのぶ〜と呼ばれたの〜って曲あったっけなあ。などと馬鹿な事を書いているが、今日はいよいよSUZY遠征初日、京都ラグでのライヴである。予算の全然無い、いわゆる「貧乏ツアー」の僕達。昨日の夜は高速道路の仮眠所で一夜を明かすと言うまるで20代のインディーズ・バンドのような行程なのだが、そこはさすが四十路。いつも冷房が効き過ぎていて風邪をひいてしまう仮眠所用に、僕と強一さんは用意周到に寝袋を持ってきていたのだ。そのためか体調もまあまあ良く、渋滞もなく早めに会場に着く事の出来た僕達。ゆっくりリハをやり、いよいよ遠征1日目のライヴが始まった。
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 しかし始まってみると、やはり身体が重い。普段ならそれでもやっていくうちに調子が出て来るのだが、ここは2ステージ制なので調子が出始めた頃にはフアースト・ステージの終わりを迎えてしまう。う〜んどうも持って行き方が難しいなあなどと考えていると、セカンド・ステージの始まる時間になってしまった。最初は文明さんのピアノ・ソロからなので残された2人は楽屋で待機するのだが、ここで強一氏にカメラを向けると、ちょっとヒビが入ってしまったというシンバルとスティックで「謎のベトナム人」のポーズをしてくれた。
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 おかげでリラックスした僕。後半は良い感じでライヴ出来たように思う。ちなみに明日はいっちょまえに移動日! 昔みたいにここぞとばかり遊び倒したりしないで、ゆっくり休んで体調を整え、後半へのパワーを充電したいものである。
by ricken4001s | 2005-04-26 23:40 | 音楽 | Comments(6)

いよいよ今日から

SUZY CREAM CHEESE.Vol,3発売記念ミニ・ツアーのはじまりである。初日の今日はいきなり東京! 高円寺SHOWBOATでのワンマン・ライヴ。いまからふらっと行こうかな? という人も入れるので是非遊びに来て欲しいなあ。かなりおかしい(もとい、楽しい)と思いますよ。ではこれからシャワー浴びて行ってきま〜す!
by ricken4001s | 2005-04-23 09:52 | 音楽 | Comments(1)
 実はこれ、昨日の夜の出来事なのだが、今日のスージーのリハの事については小川文明のブログ、または佐藤強一の日記を見て頂くことにして、僕は自分の機材の事について書いてみたい。最近やけに機材の事ばかり書いてランキング・サイトでの僕の日記のランキングも日本株なみに大暴落中なのだが、それでも僕は知り合いのベーシストN氏に渡す為に昨夜某事務所に持って行った僕の足下に鎮座する機材、タウラスについて書いてみたいのだ。

 今でこそタウラス1というルックスも音もぶっといベース・ペダルを使っている僕だが、最初の頃はタウラス2という、ちょっと鍵盤数も多いベース・ペダルを使っていた。そもそも僕がタウラスに興味を持ったきっかけはなんとザ・ポリスのスティングだったりする。僕がベースをはじめたのは中学1年生の冬。最初のヒーローはビートルズのポール・マッカートニーだったわけだが、同じようにベースとヴォーカルを担当するスティングがザ・ポリスでデビューするとすぐさま夢中になり、テニス部の友達に付き合ってもらって横浜中を探して米軍の払い下げの店でスティングそっくりのつなぎを手に入れたのも懐かしい。それが今では佐藤拓馬とシューマッハーズなどというおバカ・バンドのユニフォームになってしまうのだから、スティングもソロになってスーツに着替えて本当に正解である。そのスティングやギターのアンディ・サマーズがライヴの時に足下で「ピヨ〜」とか「ブオ〜ン」とか鳴らしていたのが、モーグ(ムーグ)・タウラス・ペダルだったわけだ。

 横浜とは言ってもかなりはずれのほうに住んでいたので、さすがにタウラスなど実物を見る機会などあるはずもなく、日本ではきっと手に入らないに違い無いなどと諦めていたある日の事である。浪人生だった僕は(浪人までして大学に入れてもらったのにその後ミュージシャンとは親は本当にかわいそうである)先に現役で別の大学に入っていた友達の手伝いで、軽音部のライヴに出演する事になった。他のバンドを何げなく見ていると、先輩の3人バンドが。何やら足下に鍵盤らしきものが見えると、それで「ブ〜ン」とか「ピヨ〜ン」とかやっているではないか! 驚いた僕はライヴ後、喋った事もないその先輩を質問攻めにすると「そんなに使ってみたいなら俺もう卒業で就職先も決まっているから、売ってあげても良いよ」と夢のようなお言葉。結局二足三文で僕はその楽器「タウラス2」を手に入れる事になったのだった。

 しばらく使ってどうもスティングの音とも、リッチー・ブラックモアの音とも違うなあと悩んでいると、詳しいキーボーディストの友達が「タウラスは1じゃないと太い音しないよ〜」と御親切に教えてくれた。それでもその後かなり長い間僕はタウラス2を使い続けた。実家にいる頃はさすがに楽器が大きいので自分の部屋まで持って行くのがおっくうで(そのわりにはリハには毎回持って行っていたのだが)玄関に置いておいたら母から「竜太(うちでは父母は僕をこう呼ぶ)! 壊れた楽器は捨てなさい。あのエレクトーンの部品いつ捨てるの!」ともっともな勘違いと共にもっともな御意見をシャウトされたりもした。その後バンドが貧乏ツアーに出る頃になると僕のタウラスとキーボードの子のオバーハイムがケースがないおかげで機材がうまく積めないのが問題になってきて、挙げ句の果てには大晦日大阪ミューズ・ホールのイベントに出た時その2つの楽器が雪降る関ヶ原で冷え、結露してしまって全くチューニングがあわなくて現代音楽みたいなライヴになってしまったのでさすがに観念。オーダーメイドでケースを作ってもらったりもした。また電源トランスも壊れたので湯飲みの桐の小箱に入れて自作したところ、桔線がへたくそでショートし、リハの休憩中外にいたら突然火災報知器がけたたましく鳴り響き、スタジオに入るとモクモクと煙りが充満しているなんていうトホホな事もあった。

 そんなタウラス2だが10年程前にタウラス1を買ってからはすっかり出番が減ってしまった。とはいえ重低音は苦手でも効果音はなかなかブッ飛んでいるこの楽器。東野純直の「タイムマシーン」という曲でわざわざダビングでこれで効果音を入れ、当時椎名林檎のサポート・キーボーディストをやっていた皆川君がやったタイトル曲と同列でANALOG SYNTH BY RYO TAKAHASHIとクレジットしてもらったのは嬉しかったけど、恥ずかしかったなあ…。

 などと感傷に浸りながら運転していたら、いよいよ事務所の前に着いてしまった。チャイムを押すと待っていた社長さんが招き入れてくれたのだが、僕は「今生のなごりに写真撮っても良いですか〜」と写真を撮った。なんだかタウラス2も寂しそうにみえた気がしたが日本を代表するプロデューサー/ベーシストであるN氏、きっと自分が現場で使わなくても若いバンドのプロデュース現場などで使ってくれる事だろうと思う。最近はすっかり実家の僕の部屋の肥やしに(さすがに玄関からは撤退した)なっていたわけだから、それよりも使ってもらったほうが良いよ〜と自分に言い聞かせながら事務所を出た。そういえばこの前これを取りに実家に行ったら母が「こんな楽器使ってくれる人いるの!? 色んな人がいるのね〜」と驚きながらもかなり嬉しそうであった。でも僕Nさんには「しばらく貸しますから、気に入ったら買って下さいね〜」と言ってあるので、戻って来る可能性も十分あるのだが…。
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by ricken4001s | 2005-04-20 22:37 | 音楽 | Comments(0)
 沼津に釣りに行くようになってもう10年になるのだが、どうやら駿河湾は年によってある種類の魚が異常に繁殖するようである。例えばある年はタコばっかり釣れるし、ある年はアイゴ(バリ)ばかり、またカサゴばかり釣れるという嬉しい年もあった。しかしまあ、本命のクロダイが以上繁殖する年というのはまだ残念ながらあたった事がない…。
 
 なんでこんな事を書いたのかと言えば、秋葉原の真空管も時期によってある種類の真空管が妙にはびこったりするからなのである。いつぞやは中国製のゴールデン・ドラゴンがあちこちで売られていたし、もともとJJテスラという名前だったチェコ・スロヴァキア製の真空管がチェコとスロヴァキアに泣き別れ。JJとテスラという2つの会社に分かれてその両方がやたらに目に付く時期もあった。前々回行った時にはスヴェトラーナがやけに多かったのだが、今日はなんだかロシア製のムラードがはびこっている予感がしていた。

 秋葉原に着いてまずは遠くにあるおばちゃんの店に歩いて行く。萌え〜の店を横目で見ながら歩く事約10分。ようやく着いたビルの階段を4階まであがると、ガ〜ン、店は閉まっているじゃあないの。入り口に営業日カレンダーが貼ってあったのだがどうやらここは基本的には土日しか営業していないようなのだ。失意のうちに駅付近に戻ると、僕はまずラジオ・デパートの中へと進んでみた。

 いつもわりと夕方遅い時間に行く事が多い僕、今日は珍しく早く行ったのでいつもやっていない店がやっていたりする。おかげで一度も開いているのを見た事がない店にも行く事ができた。初めて行ったその店で僕はツイードのスーツを来た品の良い老人の店員さんに「今、EL34て何がありますか〜?」と恐る恐る聞くと、店員さん非常に感じ良く「うちはずっとテレフンケンだよ。他の店はどんどん値上げするけど1本¥2800でやっているんだ」との答え。確かテレファンケンてけっこう高かった気がする。1本¥2800なら安いなあ。ここでもう買ってしまおうかなあとも思ったが「もう1周してきます」と告げて他の店も見てみることにした。

 まずは品の良いお兄さんのやっているお店に行ってみた。同じ質問をしてみると「今はソヴテック、スヴェトラーナ、あとはテレフンケンだねえ」との答え。オーディオ・マニアの人達は大体テレファンケンではなく、テレフンケンと発音するのが本格的っぽくて良い。フィル・リノットじゃなくてフィル・ライノットとか、そういう感じである。しかしさっきの店よりもちょいと値段がお高いのでここはパスさせてもらった。ちなみに前回も見たオリジナルのムラード4本セット未使用品¥120000なりはまだ燦然と輝いていたのには笑ったが。

 ところでこの中にはもう1軒、昔ちょうどゴールデン・ドラゴンが手に入りにくくなったときに知り合いと一緒に行って、その知り合いが「ゴールデン・ドラゴンありますか〜? 」と聞くと「ゴールデン・ドラゴン? あんなの真空管じゃないよ。うちはおいてないよ」という強気の答えが帰ってきた敷居の高い(!?)店があるのだが、次は恐る恐るそこに行ってみた。するとどうだろう! またもやテレファンケン、いや、テレフンケンが売っているではないか。しかもこちらはペアで¥4500、ということは4本買っても1万円でお釣りがくるわけだ。う〜ん、とうなりながら他の在庫を見てみるとしっかりゴールデン・ドラゴンも在庫している。しかもスヴェトラーナには御丁寧に「真空管アンプの王様マーシャルの純正真空管! 」などとポップまで付いているのだ。確か昔この店で僕は「シーメンスありますか〜?」と聞いたら「何に使うの? 楽器のアンプ? そんなのシーメンス使っちゃもったいないよ」などと言われいや〜な気分になったはずである。う〜ん、時代は変わったものだ。

 しかしここでテレフンケンに決めるわけにはいかない。というのは最近僕がよく使っている真空管を買うとお菓子をくれる店をチェックしていないからなのだ。信号を渡ってその店に行く僕。「マグノヴォル付けてどんな音だったかわかったら教えてね〜」と言っていた鼻毛ふさふさのおじいさんに会うのがけっこう楽しみだったりしたのだが、彼は遅番なのか曜日が違うのか、考えたく無いが体調が悪かったりするのか、違うおじいさんが座っていた。敢えて同じ質問はせずにEL34何があるかな〜と横目でチェックすると、前に鼻毛おじいさん(失礼)が言っていたロシア製のムラードがしっかり4本セットで売っている。お値段は¥12000。オリジナルのムラードにくらべると実に10分の1の値段である。他の在庫を見てみると、おやおやあるある、しっかりテレフンケンも置いてあるのだ。

 結局いつものおじいさんが店員じゃなかった事や、昨日開けてみてテレフンケンが入っていた事に驚いた事、どこへ行ってもテレフンケンの中古がある事などを加味して、今回はテレフンケンを買ってみる事にした。しかもお菓子をくれる例のお店よりもさらに安かったので、その前に行ったちょっと癖のある店で購入したのだ。

 それにしても最近は再生産なのかなんなのかかつてはちょっと手の届かなかった真空管がわりと安く売っているのは嬉しい。まあとはいえ、沼津のクロダイと一緒で、なんでだか本命の(僕が今まで使った中で一番気に入っている)シーメンスが異常発生した年には、僕は未だにあたった事はないのだが…。
by ricken4001s | 2005-04-19 23:41 | 音楽 | Comments(1)

SUZY CD出しますよ!

2004年No.1シリーズ② 確かにCD出せないぐらいの経済状態だったのですが、23日にはれてサード・アルバム「SUZY CREAM CHEESE Vol.3」をレガート・ミュージック(LEGA001)を発売元に、ダイキ・サウンドの流通でリリースします! 是非買ってSUZYを堪能してください。ではでは!
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by ricken4001s | 2005-04-19 05:20 | 音楽 | Comments(1)
 昨日の日記で書いた通り、色々と機材が壊れてしまった僕。今日は日がな1日機材のチェックである。まずはヴォリューム・ペダル。こちらは接点を洗浄するスプレーをしたらガリは出なくなったのだが、つないだのと、つながないのと聞き比べてみるとかなり音がヤセているのを知ってしまった。なのでこちらは予算もないが思いきってもっと頑丈で音ヤセの少ないものを買う事にして終了。次はサンズ・アンプだが、こちらは洗浄スプレーでよごれをとってから弾いてみてもやはり時々音が小さくなってしまう。ではこれはいっちょう切り替えスイッチを自分で取り替えてみるかというわけでスイッチのハンダを溶かしてはずしてみた。これを明日秋葉原に持って行って「これとおんなじスイッチ下さ〜い」と店員さんに泣きついてみようという計画なのだ。

 そしていよいよ、メインのマーシャルの裏をあけてみた。すると開けてビックリ。テスラの真空管が刺さっていると思ったパワー管部分には、なぜかテレファンケンの真空管が刺さっているではないか!? これは一体どうしたことだろう!? 正直僕は1回もテレファンケンの真空管を買った事はない。もしかしてリハの時にでも調子が悪くて誰かローディの人が気を使って自前の真空管に付け替えてくれたのではないか!? と思って前にもこのブログに登場した特撮ローディのK君、そして普段ギターのほうを主に担当しているJさんに電話してみたが2人とも最近まったく裏は開けていないとのこと。Jさんはもしかしたら事務所のR君がナラサキの真空管をかわりにつけたのかなあとも言っていたが以前パワー管が壊れた時に「これ俺あんまりすきじゃないからこれで良ければあげるけど〜」と言ってあげたグルーヴ・チューブの真空管を気に入って使い続けているナラサキがそれと正反対のテレファンケンを持っているとはやはり考えにくい。はて〜!? と思いながらはずしてみると4本中3本からカラカラ音がしている。「こりゃ〜ダメなわけだ〜」と思いながらはずし、明日真空管を買いに行く事にしてひとまずふたを閉めた。

 夜寝る時になってもやはりあのテレファンケンが誰のなのかわからない。う〜んと考えていると、答えは突然やってきた。実は僕は昨年のお正月ごろ僕は2台目のヘッドを買っていたのだが、どうやらそれにもともとついていたのがテレファンケンだったらしいのだ。ちょうどテスラが疲れてきていたので僕はメインのテスラを破棄、スヴェトラーナを買ってきて2台目につけ、もともと2台目に付いていたテレファンケンをメインにつけかえたのだろう。という事はこのテレファンケンは少なくとも1年ちょっと、おそらくはもっとず〜っと長い間使われていた真空管に違いない。これはこれは大往生である。今2台目には以前日記にも書いた通りユーゴスラヴィア製のマグノヴォルという太管が付いている。じゃあ明日秋葉原に行ってロシア製のムラードでも買おうかなあなどとワクワクしながら、僕は床についた。しかしローディ2人は未だに頭から大きなハテナがニョキ〜ッと生えたっぱなしなんだろうなあ…。

(真ん中2本を取った状態のメイン・ヘッド)
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(マーシャルヘッド・メイン)
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(マーシャルヘッド・サブ)
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by ricken4001s | 2005-04-18 18:12 | 音楽 | Comments(0)

SUZY CREAM CHEESE、特撮、NUOVO IMMIGRATO、竜文、CMナレーション、「渡り廊下走り隊」などへの楽曲提供など幅広く活動するベーシスト/ミュージシャン髙橋竜奮闘記。


by ricken4001s