2009年 06月 27日
マン・イン・ザ・ミラー
僕は80年代に青春を過ごしたので、当然マイケル・ジャクソンは無視出来ない存在であった。プリンス、マドンナ、そしてマイケル・ジャクソン。ジャクソンズは僕はリアル・タイムではなかったので、どちらかというとその御三家の一員という感じ。思いっきりMTV世代なので随分と彼の新着ビデオには心躍らされたものだ。
残念ながらライヴを見た事はないのだが、87年に来日していた時、僕の通っていた大学の隣の巨大な本屋さんの前に人だかりが出来ていて、友達と「何だろう? 」とその人だかりの中のひとりに聞いてみたら、なんとマイケルがその本屋を借り切ってお買い物中だと言う。やじうま根性で待っていたら、入り口につけてあったバンに乗り込んだ(乗り込むところは分からなかった)マイケルがサン・ルーフから「ポ〜!!」と3回も飛び出て来て、それはそれはみんな大喜びしたのを憶えている。
そういえばその頃の曲で「マン・イン・ザ・ミラー」というのがあって、確か「鏡に映っているこの男から始めよう。彼に彼のやり方を変えさせるのさ。もし世界を変えたいと思うなら…」というような歌詞で、なんだかその歌詞にすごく感動してしまい「何事もまず自分から変えないと変わらない」なんて歌詞は素晴らしいなあとか思い、当時公開されていた「ムーンウォーカー」というマイケルのドキュメント映画をわざわざ劇場に見に行った事もあった。
ちなみにさっきジャクソンズはあまり馴染みが無いと書いたが、僕の音楽の原体験は幼稚園〜小学校低学年の時に思い切りハマったフィンガ−5なので、彼らの原点であるジャクソンズから僕は二次的に音楽の初期衝動を頂いていたことになる。なので僕の音楽のルーツの一部はマイケルからと言えなくも無い。僕達には沢山の夢や希望を与えてくれた彼だが、晩年はけっこうビジネス面などでの苦労が絶えなかったらしい。是非天国でゆっくりと休んで欲しいと思うし、とにかく「ありがとう」と言いたい。ご冥福を御祈りすると共に、また「鏡に映ったこの男(だいぶ老けたけど)」を変えて行かないとなあなんて思いだしたように思うんである…。
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