今日も学食でジャズ/フュージョンの鍵盤のせんせいとジェイコブ・コリアーの話に華が咲いた。そのせんせいが今凝っているのが「ネガティヴ・ハーモニー」と言う、ジェイコブが好んで使っているジャズ理論。
そうでなくても僕はジャズ理論あまりわからないのに、例えばCのキーでD7、G7とツー・ファイヴで動いてトニックのCに向かうとき、ジェイコブはD7の代わりにBbm6を使うとこのせんせいはおっしゃっていたが、正直学食での僕にはチンプンカンプンであった。でも、後でジェイコブの動画を見てみたら、Bbm6の3度のDbはCに降りたい重力(グラヴィティとおっしゃっていた)があり、D7の3度のF#がCの5度のGに行きたい重力と変わらない、だから代わりになる、みたいな事をおっしゃっていたような感じ。なんとなく僕の印象ではジェイコブは「上がって解決するのをポジティヴ・ハーモニー」そして「下がって解決するのをネガティヴ・ハーモニー」と捉えているのかな、なんてその時点ではボンヤリ思ったが、また次回このせんせいと学食で一緒になったら、質問攻めにして教えてもらってしまおうか、なんて図々しい事を考えている。
ちなみにその後違う人の動画を見てみたら、ハービー・ハンコックも使っていて、アーンスト・レヴィさんと言う方の著書にも載っている理論では、ポジティヴ・ハーモニーはオーヴァートーン・シリーズ(上に積んで行く倍音)で、ネガティヴ・ハーモニーはそれを鏡みたいにアンダートーン・シリーズ(下に積んで行く倍音って、自然界では無いのだろうが)で下に積んで(?)行って出来たコード、とおっしゃっていた。つまり、上方向にド、オクターヴ上のド、その完全5度上のソ、更に完全4度上のド、最後はその長3度上のミと言う配列を、鏡に映したみたいに下方向にドから、オクターヴ下のド、その完全5度下のファ、その完全4度下のド、更に長3度下のラbでFmになるのだとか。そのもう1つ先の倍音まで考えると上向きだとミの減5度上のシbでコード的にはC7。こちらも裏返して下向きに更に加えるとラbの減5度下のレが加わるので、Fm6コードが出来る。なるほど、ここはジェイコブの言っていたマイナー6と一致する感じ。
う〜ん、でも、何となく同じ言葉を使ってはいる物の、ジェイコブの理論だとコードのキャラクターを決定する3度がどういう役割をするか、みたいな事で、そのレヴィさんの本に載っているネガティヴ・ハーモニーとはちょっと使い道が違うような気もする。もしかすると「ネガティヴ・ハーモニーの理論で生成されたコードを応用してドミナントの代理コードとして使うと言う手法」なのかな〜、と言うのが僕が現状感じている印象。また来週これをもとにこのせんせいと話してみたいなあ、なんて思っているのだが、いい加減にこの話題、うんざりされているかもしれないので、空気を読みつつ話したいとは思う。ちなみに先週聞いた「平均律を超えて2つの音程を3分割して階段状に降りる」のはマイクロ・トーナル・ヴォイス・リーディングと言うそう。う〜ん、僕もどこかで使ってみたいなあ〜。ルールールールー(ドからシbに階段状に降りている)。
*こちらは学食ご飯。美味しかったです。(This is the lunch I had in the school cafeteria. Tasted positive. )