本日学校で「ブルース進行に合わせてソロを弾く」と言うのをやった。途中でギター科の皆さんと合同でやったりする時間もあったのだが、ギターの子達は「はい、ソロ!! 」と言っても結構シャイで弾かない。なのだが、僕の教えているベース科の子達は「はい、ソロ!! 」と言うとボロボロでも果敢に挑戦して行ってくれた。
考えてみると、キーがAで、そこのコードがA7だとして、我々が弾いたら「あれっ」となる音は1/12どころか、もっとずっと少ない。A,C#,E,Gのコード・トーンは勿論OK(もうこの時点で4/12、つまり3分の1の音は、大いばりで弾いていいわけだ)。それ意外でもAメジャーのスケール上の音で「あれっ」となるのはDぐらいだし、確かにドミナント7thなのでG#を弾いたら「おやっ」ぐらいは思うかもしれないが、サッとAに移動してしまえば大丈夫だし、Cも#9の音だと思えばOK。そう考えると、サッと移動すればOKの音を混ぜると、NGな音は殆ど無い。ギターの先生が「外れるかもしれないと思うみたいで、どうもみんなソロに消極的なんですよ」なんておっしゃっていたが、今日ばかりは「当たるかもしれない」とポジティヴにソロに挑戦するみんなを誇りに思った。やっぱり人間「うまく行かないかもしれない」と思って何かをするより「もしかしてうまく行くかも」と思って何かをしたほうが、何倍も楽しい。教えに行ったつもりが、教えられて帰って来た素敵な1日だったのであった。