2005年 10月 26日
青山今昔物語
*いつもながらユルイ2人である。
さて収録だがドラムのエイジさんが非常に仕切り上手で良い感じで進む。予定の収録時間を大幅にオーヴァーして話したが、半分ぐらい釣りの話だったんであれは多分全部カットされるだろう。まあ関西方面のみなさん、どんなだったかコメント書いて下さいね!
とまあそんな感じで収録も無事終えた2人。その後文明さんもブログで書いていた通り偶然小野洋子の展覧会を見つけてそれを閲覧してその後ビールでも飲もうという事になり、僕の母校にほど近いとあるソウル・バー(大学の頃は毎週通っていた)に行ってみる事にした。なんだかんだ言って、僕はここに行くのは実に7〜8年振り。おそるおそる入るとそこにはちょっと白髪の増えたママさんが相変わらずいらしたのだが、なんだか店の中のポスターやら何やらを買いに来た人達と話している。ビールを頼み、その後ちょっとしたおつまみも頼んだりしたのだがさすがに久しぶりで僕の事はおぼえていないだろうなあと名乗り出るのを躊躇していると僕の携帯電話が鳴った。なので外で話しているとそのスキにママさん、文明さんに「あの子はここの学校の卒業生じゃないの? 」と聞いて来たようで、ようやく名乗り出る事も出来、久しぶりの思い出話に幾つか花が咲いた。
ママさんによるとなんでもこのソウル・バー、老朽化したビルの立て替えの影響でもしかすると(というかかなりの確率で)来春あたりに閉店するらしい。僕が来だした頃でももう4〜5年やっていたはずだからもう約4半世紀はここで店をやっていたママさん、ここを閉めたらもう引退してどこか海辺で釣りでもしながら暮らすらしく、そういういきさつでず〜っと飾ってあったオーティス・レディングのポスターやらなんやら本当に全てを売りに出しているらしい。「私は思い出の品はいらないから何でもお客さんに売ろうと思っているのよ」と明るく語るママさん、本当は何か象徴的な写真とか買いたい気もしたがそれもなんか違う。実はず〜っと大学の頃から気になっていた左利きの黒人女性がベースを弾いているポスターをさっきいた別のお客さん(なんでも大宮でバーをやっているらしい)が買い取り、僕の目の前で20年以上も飾られていたポスターが壁から外されて引き取られて行ってそれはなんだかうらめしい感じもしたのだが、その事をママさんに言うと「あら? あれはベースじゃなくてギターよ。バーバラ・リンというギター弾きながら歌うソウル・シンガーなのよ」とのこと。ガ〜ン、じゃあ僕20年以上もギターをベースだと思い込んでいた訳かあ。とても恥ずかしかったので照れ隠しにその人のCDを聴かせてもらうと確かに古い感じはするがなかなか骨太で格好良い。なので僕はそのCDを売ってもらう事にした。
本当は20年前に毎週のように通っていた場所がなくなるというのは寂しいはずである。しかし僕は考えてみるとこの20年間、なんだかまだまだず〜っと大学生みたいな感じで来てしまったような気もする。久しぶりにここに来れて、そしてここが近い将来なくなるというのはなんか忘れ物をひとつ取りに帰れたような不思議な安堵感も感じているのだから、人間の感情というのはなかなか複雑で勝手なものである。あ〜、それにしても20年前の僕にはちょっと説教したいな。ソウル聴きながら酒飲んでここに入り浸っていた時間もっとベースの練習とかに使っていたら…、な〜んてやり直したって絶対そうはならない事考えたりしながら、青山の夜は更けて行ったのであった。ママさん、お疲れさま! 閉店までにまた行きますよ!
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ここで知ったソウルの名曲は数知れず…。
竜さんて表現が上手ですね。
下北沢のお店もなくなってしまったんですよね~。
私も行きつけのお店が欲しいです。
我が家をバーにして友達でも呼ぼうかと考えてます。
↑鍋の会を作ったんですよ~。
きっと、やさしい笑顔が・・とても、見覚えがあったのかな(^^)
たんぽぽの綿毛のように、このお店の思い出が、
そこで過ごしたひとたちに、すこしずつ、わけられて、
それぞれの心の中で、咲いていたら、いいですね・・
もっともっと、早く知っていれば、
私も、通いたかったな(^^)と、思うくらい・・
とてもすてきな空気を、感じました