テリー・ライリー「IN C」 (Terry riley IN C)

 夜何気なく坂本龍一教授の「スコラ」を見ていたら、1964年にテリー・ライリーという作曲家が作った「IN C」という曲をやっていた。この曲、全部ハ長調(In C)の1小節ずつの53個のモジュール(と呼ぶらしいが、まあ我々に馴染みのある言葉で言うとフレーズかな)から成っていて、それを各楽器の人だけが、好きな回数繰り返しては次に行くという合奏曲なのだ。ちなみに番組ではヴァイオリン、ヴィオラ、木琴など、7つの楽器で演奏して、教授がピアノでCを「ペンペンペン」と叩いてリズムの基準になっていた。

 最初のうちは「面白い現代音楽だな〜」なんて思いながら見ていたのだが、なんでもこの曲には「それぞれが自分の意見を主張しても良いけど、お互いに相手の事もよく聞かないと良い社会にはならない」という、当時アメリカで声高に叫ばれていた民主主義に対する作者の意見も入っているらしい。何気なく見ていたのに、これを聞いたらなんだかグッと来てしまった。音楽の凄く良いところのひとつは、ここにあるのかもしれない…。

 勿論バリバリに前もって作り込まれていて、ライヴでもガンガンとシーケンサーが走っていて、クリックを聞きながらそれに合わせて演奏するライヴなんて言うのも、それはそれで価値があると思う。だが一昨日のライヴみたいに、歌い手の呼吸でテンポが揺れたり、強弱が変わったりする「あうんの呼吸」の音楽もまた良いと思う。「それを突き詰めると、このテリー・ライリーのIN Cみたいになるのかもしれないな〜」なんて思うと、とても興味深かった。いや〜、良い物を紹介して頂いて、本当に坂本教授に感謝なんである(って面識無いけど)。
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*夕飯はブタキムチ。韓流の皆さんに影響されたわけではありません。(Had sauteed pork with Kimchi for dinner. I don't think I was so influenced by the Korean guys. )

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by ricken4001s | 2013-03-22 23:15 | 音楽 | Comments(0)