勇者ラリー・カールトーン

 友人に勧められて「ソウルパワー」という映画をDVDで見てみた。この映画、ジェームズ・ブラウンを中心に74年に行われた「ブラック・ウッドストック」の異名を取るアフリカの「ザイール74」というイベントのドキュメンタリー映画。なんでもこのイベントは本当は後に「キンシャサの奇跡」と呼ばれたモハメド・アリとジョージ・フォアマンのボクシングの試合を盛り上げる為に、前夜祭的に行われる予定だったらしいが、試合が延期になったので、ちょっと独立して開催される感じになってしまったのだとか。そのせいか長い間ライヴの映像はお蔵入りになっていたらしい。

 JBやスピナーズ、BB KINGといったミュージシャン達の油の乗り切った演奏にも勿論感動したのだが、なんと言っても僕がビックリしたのが、クルセイダーズ。出演者のほぼ全員が黒人と言うイベントに、もうまさに「ええ、僕白人ですが何か? 」みたいな、まるでシェークスピア劇場にでも出て来そうな出で立ちで(まあバンド名が「十字軍」なので、そういうイメージだったんでしょう)ラリー・カールトーン氏が堂々と出演していて、しかもブッとい音で黒人顔負けのギターを弾いていた事である。

 「う〜ん、きっと同じバンドのメンバーやスタッフ以外、誰も喋ってくれなかっただろうな〜」とか、「誰ともアドレス交換しなかっただろうな〜(そもそもまだ携帯が無い)」とか、本当にどうでも良い想像を幾つもしてしまった。

 正直に言うと僕は高校生の頃、世の中がフュージョン・ブームだったのに反発していて「フュージョンなんて軟弱な音楽!! 」なんて思って軽蔑していた(笑)。しかしこの年齢になって「イケてるフュージョンは軟弱なロックよりもずっと硬派でロック!! 」であることに気付かされる事がしばしば。若き日のラリ−さんが僕の目にはモハメド・アリと変わらないくらい勇ましく見えたのは言うまでも無い。う〜ん、あれぞまさに「勇者」だ!!
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*お昼は学食で。(Ate my lunch in the same old school restaurant. )
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*夕飯はタラをムニエルにしてみた。(Ate cod meuniere for dinner. )

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by ricken4001s | 2011-06-10 23:00 | 音楽 | Comments(0)

現 デュオたかはし(髙橋竜、タカハシヒョウリ)、竜理長(髙橋竜、三柴理、長谷川浩二)、NUOVO IMMIGRATO。大槻ケンヂ・ミステリ文庫(オケミス)。陣内大蔵サポート。CMナレーション、「渡り廊下走り隊」などへの楽曲提供など幅広く活動するベーシスト/ミュージシャン髙橋竜奮闘記。ex-SUZY CREAM CHEESE、ex-特撮、ダイアモンド☆ユカイ等サポート。

by ricken4001s